※2024/04/27：一部追記しました。赤文字箇所を参照ください。
※この記事では先日投稿した動画「フリーレンのINTERGALACTIA」 https://bassedance.hatenadiary.com/entry/2024/04/25/165058 の設定情報（主にモーション調整とエフェクト）を説明します。内容は全てを含むものではなく一部となりますのでご了承ください。（私用の備忘録を兼ねています。）
１．モーションについて
・配布モーション：1st PLACE CHANNEL
https://www.nicovideo.jp/watch/so42575690
(1) 音声の開始位置（フレーム数）
実はよく分かりません。確信が持てない。
モーション配布動画をDLしAviUtlに読み込んで、配布モーションをMMDの0フレーム目に読み込み作成した動画を重ねると動きがずれてます。下記イメージは配布動画の350フレーム目。フリーレンに配布モーションを流し込んだ動画を重ねてます。配布動画のスタート位置をずらしてチェックするとフリーレンの動きは10フレーム遅れてる。
というわけで配布動画の音声開始位置は46フレーム目なので10フレーム遅らせたWAVファイルを作成しMMDで利用しました。（MMDで55フレーム目スタート）
※問題点
配布動画のDLはYT-DLPを使用。DLしたファイルをAviUtlの先頭フレーム(1フレーム目)に読み込ませて音声の開始フレームをチェックしたがこれで問題ないのか？ それぞれの過程(ファイルのDL、AviUtlへの読み込み)で音声と映像のズレは発生しないのか？
(2) モーションの調整
配布されているモーションのうち「IA_INTERGALACTIA_light_version_IK.vmd」をお借りしました。
モーションの調整はVMDサイジングをお借りしたかったのですが、モーションの対象モデル"IA ROCKS"を持っていないため断念。センターボーンや足IKの位置も全体的に補正したかったのですが諦めてます。フリーレンは比較的小柄なので、センターや足の左右前後の動きは少々大き目のままとなってるものと思います。
(3) ケープ（マント）の貫通
モデル作者様のブログ http://kakomiki.blog16.fc2.com/blog-entry-441.html でも繰り返し指摘されていますが、腕を急激に持ち上げるとケープを貫通します。今回お借りしたモーションでも貫通してしまう箇所がいくつかあり、重力設定でなんとか防いでいます。設定値は下記イメージを参照。
方向性としてはケープを後ろ側上方へはだけさせてしまう感じで。腕を急激に持ち上げる箇所でこの設定としています。
なお、動画内での標準の重力設定値はMMDのデフォルトです。（下記イメージ）
２．エフェクト（Ray-MMD）
(1) 環境設定
Skybox等Ray-MMDの基本的な設定は先月投稿した舞風の記事 https://bassedance.hatenadiary.com/entry/2024/03/21/220349 を参照ください。概ね同じです。
(2) 照明
舞風の設定に比べ今回はSpotLightを２つ増やし計５つとしています。配置は下記のイメージを参照ください。（５つのSpotLightは位置を確認し易くするためエフェクト割り当てのチェックを外さず表示のままにしています。）
▼▼▼ 2024/04/27追記 ▼▼▼
エフェクト割り当ての「SpotLight.pmx」→「LightMap」タブには「spot_lighting_with_shadow_low.fx」を当てています。舞風の設定では「spot_lighting_with_shadow_very_high.fx」を使っていました。
▲▲▲ 2024/04/27追記 ▲▲▲
(3) 材質（スフィアの設定含む）
・衣服（上着、スカート、ケープ）の材質にノーマルマップ im5641897 の「ＮＭ生地03.png」を当てています。（残念ながらこのノーマルマップは現在配布終了となってます）
元になっているfxファイルはRay-MMD標準の「Editor/Cloth/」以下のファイルを改変しています。
この他にMainタブで im5075916 で配布されているスフィア「nuno.png」をお借りしています。このスフィアはフリーレンの全衣服材質で使っています。
▼▼▼ 2024/04/27追記 ▼▼▼
標準で当たっている「Main.fx」に代わりに「main_ex_with_sphmap.fx」を改変したものを当てます。
「main_ex_with_sphmap.fx」を別のファイル名に変えて保存してから編集をすることをお勧めします。
29行目と31行目の表記を下記イメージを参考にして変えます。
29行目の設定値「3」は対象モデル(PMX)の材質を参照する設定です。「1」へ変えると31行目「MATCAP_MAP_FILE」で指定するファイルを参照するようになります。
以下材質のスフィア設定も同様に行っています。
スフィアの強度は上記イメージのすぐ次にある「matCapScale」の標準設定値「1.0」を変えて調整します。
▲▲▲ 2024/04/27追記 ▲▲▲
・肌
体（手等）の材質はRay-MMD標準の「skin/material_body.fx」を当てています。
顔はRay-MMDに標準添付されている「skin/TDA/material_TDA_face.fx」を改変し当ててます。まだ試行錯誤状態で、モデルのTextureから適当に作ったcurvatureとthicknessを使っています。テスト（手探り）状態です。Ray-MMD標準の「skin/material_skin.fx」でも大きな差はないかも。
この他に顔・体共にMainタブで im2916208 で配布されているスフィア「nurunuru.spa」をお借りしています。このスフィアはかなり強いのでmatCapScaleを「0.3」としています。標準値「1.0」で使うと肌がツルテカになります。
・ガラス
赤の耳飾り（イヤリング）にMainタブで im1666262 で配布されているスフィア「GlassEye.png」をお借りしています。このスフィアはかなり強いのでmatCapScaleを「0.7」としています。
なお材質はRay-MMD標準の「material_2.0.fx」のままです。
・髪（おさげ除く）
髪にMainタブで im5047723 で配布されているスフィア「黄.png」をお借りしています。
材質はRay-MMD標準の「Hair/material_hair.fx」にモデルのTextureから作ったノーマルマップを追加していますが、あまり上手く行ってないと感じておあり、これは標準のままでよかったかもしれません。このモデルは極めて作り込まれておりTextureから作成したノーマルマップの追加はあまり効果的ではないように感じています。
※MMDモデル "フリーレン"
http://kakomiki.blog16.fc2.com/blog-entry-441.html
頂点数は10万を超えます。重いモデルさんですが、ケープやスカートの動きは魅力的で造形も細かく作り込まれていると感じています。似合いそうな曲・モーションがあったらまた踊ってもらおうと思ってます。
以上
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